VR旅行が高齢者のリハビリに!?

東京大学先端科学技術研究センターの宮崎敦子特任研究員等の研究グループがVR旅行が高齢者のリハビリに役立つという旨の論文を発表しました。

この論文によると、VR旅行では日常生活よりも大きく首を動かすため、高齢者の視空間能力の向上につながると仮説を立てて実験を行いました。

この実験は平均年齢88.25歳の高齢者24人が。一回三十分のVR旅行を週に三回行うグループと行わないグループに分けて、途中で中断した人を除いた体験者12人と非体験者8人の差を調べるというものでした。

参加者が実験の前後で受けた認知機能のテストの得点を比較したところ、VR旅行を体験したグループはしていないグループよりも「実行機能を伴う視空間能力」の得点の上昇幅が大きくなっていたそうです。

宮崎さんは、視空間機能に障害がある参加者も同テストの得点が上がったと話しています。

並行して視空間機能だけを調べるテストも実施されましたが、同じ様にVR旅行をしたグループの方がより高得点となる傾向が見られました。